写真・図版
三浦洸一さん=日本歌手協会提供

 「東京の人」や「踊子」などのヒット曲で知られる、歌手の三浦洸一(みうら・こういち、本名桑田利康〈くわた・としやす〉)さんが11日、老衰で死去した。97歳だった。葬儀は家族で営んだ。喪主は妻節子さん。日本歌手協会が発表した。

 東洋音楽学校(現・東京音楽大学)の声楽科を卒業後、日本ビクター(当時)に入社。作曲家の吉田正さんに師事し、1953年に「さすらいの恋唄」でデビューした。「落葉しぐれ」「弁天小僧」「東京の人」「踊子」など、50年代にヒット曲を連発した。

 NHK紅白歌合戦には55年に初出演し、57年から63年までは連続で出演した。2000年に日本レコード大賞功労賞を受賞した。

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